原石のシンデレラ~孤独なお姫様~

ドアわ開けて、鍵を閉めた。


━━━「ひなちゃん」


振り向くと、御坂さんが車の中から私に手を振っていた。


車に近づき、ドアを開けた


「御坂さん……よろしくお願いします」


「…うん、」

「………お母さんと今日でサヨナラだねって、さっき話てたの」


「………お母さん、なんて言ってた?」


「……お母さんね、大丈夫だよって、言ってた」


「……そっかぁー」


「……ねぇ、御坂さん」


ちらっと御坂さんの顔を見た


「なんだい?」

御坂さんは、真っ直ぐ前を見つめたまま、耳を傾ける。

「……御坂さん、いなくならないよね」


「え?」

「………御坂さん、これっきりじゃないよね?…これからも、会ってくれるよね?…1人にしないよね」


「……うん、生きてる間はね」


そう言って御坂さんは笑っていた。



私はホッとした。

また、御坂さんに会えるって……。