原石のシンデレラ～孤独なお姫様～

「……姫奈ちゃんが、泣くことないだろ」


そう言って、困ったように笑いながら……御坂さんは大きな手で優しく頭を撫でてくれた。


「……だってね、御坂さん……辛いのに、私……甘えて」


「……それは、私が言ったじゃないか、」


泣きじゃくる私を、抱き寄せて御坂さんの胸の中で暖かく包み込んでくれた。


「……ひっく……ｸﾞｽｯ」