━━━用意が終わったところで、電話がかかってきた。

「御坂さん?」


「今、アパートに着いたよ。」


「分かりました、今でます」


小さいバッグに、携帯と財布を入れて部屋から出た。


ドアを開けると、道路に黒い車が止まっていたので、会釈をした。


私は、鍵を閉めて確認を終えると、御坂さんの車に近づくと、御坂さんが車から出て挨拶をしてきた。


「やぁ、わざわざすまないね。」


「いいえ、こちらこそ」


そう言って、車の中へと乗り込んだ。