「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

激しく呼吸をしながら、龍太郎は額の汗を拭う。

「夢か…」

相当に恐ろしい悪夢だったのだろう。

龍太郎がここまで魘されるとは。

とりあえずベッドから降りて冷蔵庫に向かい、ペットボトルのミネラルウォーターを飲む。

一呼吸置いた所で。

「……」

ふと目に入った、壁にかけられたカレンダー。

「もうすぐ…バレンタインが来るのか…」