トン、と床を蹴ったレスクレ。

彼の体に纏わり付いていた蒼黒いモジャモジャした羽のない鳥のような生物が。

「!!」

青白い炎に包まれる。

彼は言う。

「傷つけていいの?アリトン」

「ああ、少しくらいは平気さ。龍太郎君は頑丈だからね」

主のその言葉を聞いて。

「うぐあっ!」

青白い炎と化した生物は、龍太郎に体当たりを敢行する!