「し、仕方ねぇ」

頭に『必勝、合格!』とか書いた鉢巻を締めて、龍太郎は学園の図書室に立て篭もる。

実は龍太郎、天神学園に入学して初めて図書室に入りました。

「こうなったら一人で何とかするしかねぇ、留年なんて冗談じゃねぇや、チャーリーや吐血博士じゃあるまいし」

静寂だって今年は卒業するしな。

お前も在学中に成人式迎えてみるか?ん?

「そんなのは嫌だぁあぁあぁあぁあっ!」

頭を抱えて悶絶する龍太郎。