龍太郎一味のご無体な学園生活

そんな事を言われても。

自称月専属メイドのイリアとしては困ってしまう。

生徒会ではなくなったとしても、イリアは月に絶対の忠誠を誓うメイド。

卒業してもそれは変わらない。

「んー…そこから少しずつ変えていかなければいけませんかねぇ」

苦笑いする月。

今回、彼女がイリアを連れて買い食いなんて暴挙に出たのもその一環だったのだ。

「私はもう、生徒会長ではない只の『白神 月』…その白神 月が、生徒会長付メイドではない只の『イリア』という親友と一緒に買い食いに来た…そういうつもりだったんですけどねぇ」