龍太郎一味のご無体な学園生活

そんなこんなで嬉し恥ずかしの買い食いタイム終了。

「驚きました…まさか月様が率先して買い食い行為などを…」

近くの自販機で温かい飲み物を買ってきたイリア。

それを受け取りながら。

「イリアさん、もう『様付け』は止しませんか?」

月は視線だけをイリアに向ける。

「え…」

何故?

様付けで呼ぶのは、イリアが月のメイドとなって以来ずっと続けてきた事だ。

まさか今まで言われなかっただけで、月はずっとその事が気に入らなかったのだろうか?