龍太郎一味のご無体な学園生活

「では、頂きますね」

ベンチにも座らず、吹きさらしの屋外で、買ったばかりの鯛焼きを、あろう事か制服のままで食べる月。

これは一大事だ、校則の化身、風紀を乱す輩は絶対に許さないと言われた前生徒会長の月が、率先して校則違反行為を!

「ん…」

サクッとした皮を噛むと、尻尾の先までたっぷりと入った餡の甘味が、月の口の中に広がる。

「んん…あふいへど…おいひぃれすね…」

ああっ、ハフハフ言いながら鯛焼きを頬張る月っ、しかも口元に餡がついている!

何て愛らしいお姿!

イリアめは卒倒しそうですっ!