「僕らを!迷える子羊の僕らを置いて、どこへ行ってしまうんですか芽々ざぁあ゛あ゛あ゛んっっっ!」

涙をボロボロこぼし、鼻水と涎を垂らしながら絶叫するゴッツイ男子生徒。

ぶっちゃけ汚い。

それでも。

「あーあー…そんなに泣いたらハンサムが台無しよ?」

芽々はハンカチで涙を拭いてやる。

マジ天使。

「卒業するっていっても、近所の天神大学に進学するだけよ。博士のお手伝いも続けなきゃいけないし、妹の事も心配だからね」