「あ…」

見下ろす撫子。

それは、ラブリーピンク宛に届けられた多くの感謝の手紙。

泣いていた幼稚園児を助けた時、横断歩道を渡れなくて困っていたお年寄りを手助けした時、不良にカツアゲされそうになっていた学生を救った時。

ラブリーピンクは感謝され、笑顔で手を振ってもらった。

いわゆるテレビで見るヒーローのように、世界の危機まで救った事はない。

だけど弱い者達の目線で、撫子…ラブリーピンクはいつだって活躍してきた。

「何だ…」

クスッと笑う撫子。

「汗と涙の結晶…ここにあるじゃん」