「あ、そう言えば」

突然立ち止まり、苺愛は龍太郎の方を振り向く。

「去年のタイマントーナメント、惜しかったな丹下」

男勝りキャラで、龍太郎に語りかける苺愛。

一昨年のタイマントーナメント参加者として、勿論彼女も龍太郎の勇姿を観戦していたのだ。

「今年の大会も絶対見に行くからよ…今度こそ優勝しろよな、丹下!」