暗闇に響く激突音。

「きゃあぁあっ!」

吹き飛ばされたリーニアは転倒し、廊下を滑って壁にぶつかる事で、ようやく止まった。

「す、すまん…少しやり過ぎた」

リーニアに駆け寄る龍娘。

「ふふふっ…やっぱり強いですねぇ、龍娘先生…」

苦痛に顔を顰めつつ、笑みを浮かべるリーニア。

「…私も結婚して、愛すべき亭主が出来たからな…」

同じように笑みを浮かべ、龍娘が差し伸べた手を。