龍太郎一味のご無体な学園生活

そうやってモブ達が可愛らしい企みをしている頃、天神学園生徒会室。

「…………」

恐る恐る。

かなこは生徒会長専用の椅子に座る。

これまでは月がいつも座していた椅子。

これで執務をこなし、傍らには副会長のアルフレドが立ち、イリアが月の為に紅茶を淹れて…。

しかし今は、七星が副会長として傍らに立ち、涛波とユーリーが控えるのみ。

月もアルフレドもイリアも、この部屋にはいない。

「何かあっても連絡しないで下さいって言ってたな、三人とも…」

涛波が呟く。

その言葉には、僅かな不安が滲んでいる。

「ね、ねぇどうしよう涛波君七星ちゃんユーリー先輩!私この椅子に座ってるだけで心配になってくるんだけど!」

快活でいつも元気なかなこが、今にもベソかきそうな表情を見せる。

前生徒会の面子は、すっかりかなこ達を突き放してしまっていた。

何か学園内外でトラブルが起きても、手を貸す気は更々ないらしい。

獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすというが、月達は活火山の火口に突き落としたようだ。