「ではこれにて」

白神 月はコロコロ笑う。

「私の生徒会長としての任期は終わりという事で」

「えっ!」

新生徒会長、五十嵐 かなこはギョッとする。

「でででででも月先輩!先輩は3月卒業じゃあ…」

「ええ、そうですよ?ですが私も卒業までの三ヶ月、普通の女子生徒として学園生活を送りたいじゃないですか。イリアさんと、普通の友達同士として下校途中で買い食いなんてのもしてみたいですし」

「勿体無きお言葉…!」

イリア、感動のあまりマジ泣き。

「大切な人とのひとときを過ごしてもみたいですし」

「大切な人…?」

七星が首を傾げる。

あっ!

月め、去年卒業した彼氏の皇帝とイチャコラする気だ!

仔猫のように甘えた声で擦り寄る気だ!

「何か仰いましたか?理事長?」

イエ、ナニモイッテマセン…。