ところで。

年末年始の動向が不明な龍太郎はどうしたのだろう?

まだ誰も彼の姿を目撃した者がいないのだが…。

『どうしたのかな龍太郎君…お休みかな?』

彼の事だと人一倍過保護で気にかかる小夜。

こっそり教室を覗いてみると。

「い……いよぉ……小夜…………おは……よ…ZZZZ…」

龍太郎が一人、教室で席についていた。

目には隈、肌はガサガサ、唇は青く、顔は青白い。

傍らには、天井につっかえそうなほどの課題の山…。

教壇では、輝きすぎて後光が差して見える高成が、腕を組んで満足そうな笑み。

生徒会長ばりのグッドスマイリングだ。