「花音ちゃん達はどうするん?」

遊里が和音の料理をモシャモシャ食べながら言う。

「私はこの後、夕城のお屋敷にお呼ばれしてるぴょん」

「善君に会いに行くんだよね?」

和音に言われて、花音は五所川原の後ろに顔を隠してしまう。

「俺達は新年の街の様子を見てくるよ。何でも、豪華な宝物の詰まった袋を売っているって話を聞いたから」

そう言うのはフェイレイとリディル。

「福袋の事ですね」

喜屋武苦笑い。

「俺ぁ天神温泉までひとっ飛びしてこなきゃなんねぇ…小猿が早速空中遊覧券を使うって言いやがるからよぉ…」

溜息をつきつつ、満更でもなさそうなのは鷹雅。

ははぁん、お前温泉でマッサージ券使う気だな?

助平め。

「助平って言うんじゃねぇわ理事長!」

鷹雅照れ怒り。

「僕もこの後ちょっと予定があってね…」

意味ありげに微笑むのは和音。

知ってますよ?

噂のヴァイオリニストとおデートですね?