龍太郎一味のご無体な学園生活

修行を始めて二時間が経過。

そろそろ切り上げなければならない。

「……」

乱れた呼吸のまま、龍太郎はプールの水面を見た。

…今朝の天神地区は格別の寒さのようだ。

プールには分厚い氷が一面に張っている。

隙間なく張った氷の硬さは、きっと石のように違いない。

水とて震え上がる冷たさの筈だ。

それでも躊躇いなく。