龍太郎一味のご無体な学園生活

はぁはぁと。

白い息と湯気が上がる。

見れば、龍太郎の空手着は湿っていた。

汗。

この寒さで汗をかいている。

どれ程の熱量がこもっているのか。

頬を伝う汗を構う事もなく、龍太郎の稽古は続く。

身体を硬化させる硬気功、肉眼では見切れないほどの活歩。

身につけた技を再確認するように、ひとつひとつ確実に。

何度も入念に繰り返す。