「き、気が利くではないか、しまじろう…」

はにかみながら袋を受け取り、早速天麩羅蕎麦のカップに湯を注ぐ。

生徒指導室にはポットくらい常備してある。

「そうか…今年も今日で終わりか…それで天麩羅蕎麦なのだな」

「インスタントで悪いけどな」

「いや…いつも大晦日は一人でカンフー映画を見ながら老酒を飲む年越しだったからな…」

そう言って湯を入れた天麩羅蕎麦のカップをしまじろうに差し出し。

「今年からは…さ、寂しくなくなるかな…」

龍娘は頬を染めた。