「結婚だぁっ?」

龍太郎が教室で大声を上げる。

天神学園、補習中の教室。

眉をピクピクさせて不快感を露わにする毒舌をそっちのけにして、龍太郎一味は集まって龍娘の婚約について会議を始めていた。

「結婚て、誰とっ?」

「ジロー先生ですよっ、なんか、クリスマステロの翌日に、突然」

七星が驚いた表情で言う。

『知らなかった、龍娘先生とジロー先生って、いつの間にかそこまでの仲になってたんですね』

小夜も驚きを隠せない。

「でも会う度に喧嘩してたじゃん、ジロー先生と龍娘先生…龍娘先生は本当に気がないんだと思ってたのに」

アリスカが腕組みする。