龍太郎一味のご無体な学園生活

…とか何とか重苦しいムードで展開したが、コウノトリが運んでくる訳じゃあるまいし、一晩で子供が出来る訳がないのだ。

結論から言うと、昨夜は何もありませんでした。

全てはしまじろうの勘違い。

龍娘側からの視点で見てみると。

『しまじろうか…私だ…』

昨晩キツイ酒を飲んで喉が嗄れた龍娘は、ベッドの中で酷い四日酔いのまま、しまじろうのスマホに電話する。

最初は誰の部屋かわからなかったが、机の上に置いてある世界史の教科書などを見るうちに、ここがしまじろうの部屋と分かったのだ。

何だか電波が悪いせいで、しまじろうには上手く聞き取れなかったが。

『昨夜は迷惑をかけたな』

痛む頭を押さえながら龍娘が言う。

きっと酔っ払った自分を、しまじろうが連れ帰って介抱してくれたのだろう。

彼が龍娘を部屋に連れ込んで襲うような度胸があるとは、これっぽっちも思っていない。

龍娘は。

『昨夜のせいで肌にニキビが出来たぞ』

夜更かしと暴飲暴食が祟った事を、笑い話のようにしまじろうに伝える。