「いたたたた…」

冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを飲みつつ、頭を抱えるしまじろう。

こんな頭痛がするのは…そう、龍娘がチューしてきた時、彼女の飲んだスピリタスというとんでもなくキツイ酒がまだ残っていたからだ。

酒の飲めないしまじろうにとっては、劇薬にも等しいアルコール度数の高い酒。

それが僅かばかり口移しされた事で、しまじろうは記憶が飛ぶほどに酔ってしまったのだ。

だから何故龍娘が自分の部屋にいるのかも、あられもない姿でベッドにいるのかもわからない。

「きっとそうだっ、アレだっ」

狼狽しつつもしまじろうは仮定する。

酔っ払ってしまったしまじろうは、クリスマステロを途中退席、その時に泥酔した龍娘も勝手についてきたか、酔っ払った彼女を放っておく訳にもいかずに部屋に連れ帰って介抱したか…とにかくきっとそういう理由だ。

決して不埒な行為があった訳では…。

「ん゛…ん゛ん゛ん゛…」