サクッ。

「ひぴっっっ!」

盛り上がっていた所に水を差すように、溝出の悲鳴が響いた。

見ればそこには、狐面を被ってクツクツ笑う剣客の姿。

「骨、お前は他の皆さんの迷惑になるから、クリスマステロには顔出すな言いましたやろ?さ、ハウスや…一緒に帰りましょなぁ」

愛刀・蜘蛛切でヒャッハー氏のシャレコウベをサクッと貫通させ、そのままズルズルと床を引き摺る。

「ちょっ、待っ…こっちはわたるん家の方向じゃ…」

「何を言うてますのん、骨のハウスゆうたら天神学園のゴミ置き場やろぉ?さっき外出てみたら、氷点下3度やったどすえ、風邪ひかんようにな、骨…あんさんなんて介抱してくれるもんはおらんよってになぁ…」

「ヒャッ…助けっ…チャアリィイィィイィイィ、ルゥィイィイィィイィ、鈴木さぁあぁあぁあぁあんっっっっっ」

悲痛なヒャッハーの叫び声。

チャーリー、ルーイ、鈴木さんの三人は、そんな溝出をただただガクプルしながら見殺しにするしかなかった…。