ただの乱痴気騒ぎだった筈なのに、今宵はクリスマスのパーティーなのだといやでも認識させられる。

全ての曲を演奏し終え、バルナが振り向き、会場に向かって一礼すると。

「いいぞぉバルナ先生!名指揮者!」

「橘ブラザーズブラボォオォオッ!」

「花音殿っ、感服致しました!」

「和音先輩かっこいいいっ!」

「拓ちゃんいいぞぉっ!」

会場のいたる所から拍手と大歓声、当然皆スタンディングオベーション。