満腹になった参加者達の食欲は一旦落ち着き、餓鬼のように料理に群がっていた面々もやや落ち着きを取り戻す。

グラス片手に談笑するグループが、会場各所で見られるようになった。

学園長であるアルベルトもその一人。

適度に酒を楽しみながら、教師や生徒と語らっている。

今回も赤点の龍太郎について相談する毒舌、同じ学園の権力者である教頭や副理事、不真面目な武闘派教師陣の事を報告するバルナとレガリアなど。

羽目を外す場とはいえ、やはり学園の責任者。

他の生徒や教師と違って、無礼講という訳にはいかない。

こんな時でもアルベルトは多忙だ。