龍太郎一味のご無体な学園生活

「流石イリアさん、気が利く」

生徒会勧誘の時には一触即発の雰囲気だった涛波とイリアだが、彼もイリアの有能さは認めている。

「それじゃあ私とかなこちゃんで、ケーキを取り分けますね」

七星とかなこが人数分の皿を準備する。

「では私はお茶の準備を…」

流石生徒会長専属秘書兼メイドを自称するイリア。

淀みない動作で紅茶を淹れ、器の音すら立てずに静かに月の前に紅茶を出す。

が。

「最後に隠し味を…」

紅茶に七味を振ろうとした所で。

「待て待て待て待て!」

涛波に慌てて止められる。

もう読者諸兄も忘れているかもしれないが、イリアは何にでも七味を振りかけて食す辛党の人なのだ。