龍太郎一味のご無体な学園生活

話を聞く限りだと、評判は互角。

どちらのケーキも甲乙つけ難いらしい。

「どうしましょうかね…どちらにクリスマステロのケーキを発注しましょうか…」

頬に手を当て、ほぅ…と溜息をつく月。

と。

「そのような時は、試食するのがよろしいかと」

生徒会室にイリアが入ってきた。

その手にある箱から、甘い香りが漂う。

「…イリアさん、留守にしていたのはもしかして…?」

「はい」

月の言葉にイリアは頷いた。

「浦沢マスターの店と『brown』…両方に足を運んでパンケーキとケーキを購入して参りました」