☆桐木 高成&京極 鞠子の場合

「は?クリスマステロ?」

ブラックコーヒーのカップ片手に、クスリとも笑わず高成は振り向く。

「京極先生、貴女いつまで学生気分なんですか?クリスマスだプレゼントだとはしゃぐのは、せいぜい小学生までですよ?僕なんて中学生の頃は、浮かれる同級生達を冷ややかな視線で蔑んでいたものです。3年後には高校進学を控えているというのに、1分1秒も時間を無駄に使っている暇はないでしょう。だというのに教師にもなって、クリスマス?ハッ、そんな事だからいつまで経っても貴女は生徒達に教師としての威厳を与える事なく馬鹿にされるんです。それでなくてもスペシャルバカみたいな問題児多数のクラスを受け持つ副担任でしょう?貴女は。生徒達と一緒になってクリスマスをはしゃいで過ごそうなんて、教師としての自覚は皆無のようですね、教師失格です、失格。みっともないし恥ずかしい事ですよ?わかっていますか?聞いているんですか京極先生?貴女に言ってるんですよ?」

「~~~~っっっっ…」

何ゾクゾクしちゃってんのマリー先生。

アンタ本当にドMだね…。