「んーむ…」

帰り道。

龍太郎はクリスマステロの招待状を片手に考える。

この字、見覚えがある。

が、とりあえずそれは置いておく。

この招待状を作ったのが誰なのかはこの際どうでもいいのだ。

無論龍太郎にも漏れなく届いたクリスマステロ招待状。

お前見事に中間テストも赤点だぞ?

スペシャルバカにクリスマスを楽しむ権利とかあると思ってる訳?

そんな嫌味も、今の彼には届かないのである。