「遊里キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!ぴょん」

橘邸の玄関を元気よく開けて、遊里と花音が入ってくる。

「おかえりなさいませ、花音様…これはこれは、遊里様と鷹雅様もお揃いで」

フランケンシュタイン似の巨漢、和音専属執事の西坂が恭しく頭を下げる。

以前橘邸で夕食をお呼ばれして以来、遊里は当たり前のようにお邪魔するようになった。

最近では花音が遊里の行儀の悪さを真似するようになり、西坂的には少し心配。

今日も性懲りもなく上がり込んだ遊里は。

「カフェオレとクッキー食べるぅっ!」

遠慮なく上等なソファに座り、あまつさえ茶菓子を要求した。