箱としては、本当は二人で夜の街に繰り出し、一緒に色んな経験を七星にさせてやりたかった。

だがこうして金髪を揺らし、碧眼を輝かせ、楽しそうに笑う彼女を見ていると、これはこれでよかったのかと思ったりもする。

時間が経つと緊張と恥ずかしさもなくなってきたのか。

「はいけしからん娘、サタデーナイトフィーバー!」

「フィーバー!あははははっ!」

弾けるような笑顔を浮かべ、七星は箱の隣でサタデーナイトフィーバーのポーズを決める。

楽しい。

楽しい!

楽しい楽しい楽しい!

少し不良になった気分。

でも夜遊びって、こんなに楽しいんだ!