龍太郎一味のご無体な学園生活

同時に動いたのはレスクレでも小岩井でもなく。

「うふふふふふっ!」

メルだった。

彼女が天に右手をかざす。

その瞬間降り注ぐ、幾百もの両刃の剣!

装飾、拵えこそ様々であるものの、研ぎ澄まされ、鍛え上げられた名剣の切っ先が、一斉に小岩井に襲い掛かる!

小岩井はこれを素早く回避しつつ、ベンチの背凭れに突き刺さったままの処刑人の剣を片手で引き抜き。

「「っっっっ!」」

振り向き様にメルに刃を向ける!

その時にはメルもまた、手に召喚した鋸のような大剣の切っ先を小岩井の喉元に突きつけていた。