こうして仮想現実とはいえ、龍太郎と小夜は婚約の儀を交わして夫婦となった。

所詮はお遊び、現実では何の効力も持たない、まさしくロールプレイング、“役割を演じた”だけの二人。

しかし龍太郎と小夜には、ゲームの間中ずっと『婚約指輪』が装備されたままになっている…。