「た、拓斗さんっ…」

うるっ、と涙ぐむ喜屋武。

「召喚魔法使って皆さんに迷惑かけるくらいなら、得意な生徒さん達のお世話で皆さんの役に立てばいいんですよ、喜屋武さんには喜屋武さんのよさがありますから!」

さりげなく酷い事を言っている気もするが、拓斗なりに喜屋武を励ます。

その言葉に。

「あ、有り難うございます拓斗さん…こんな私を勇気付けてくれて…」

はにかみながら呟く喜屋武。

「そ、そんな…頑張っている喜屋武さんに、何とか元気になってもらいたかったから…」

照れ臭そうに頬を掻く拓斗。

あれあれ?

何いい雰囲気になっちゃってるの、二人とも?