どんなに攻撃を仕掛けても意に介さず、そのまま龍娘を深山奥深くに連れ去ろうとする山子。

「じ、冗談ではないっ…」

流石の龍娘も青ざめる。

「如何に婚期が遅れたからとはいえ…こんなエテ公の花嫁になどなってたまるかっ!」

必死の形相で抵抗するものの、山子の剛力には太刀打ちできず。

龍娘、貞操の危機!

その時!

「龍娘先生は俺の嫁!」

突然飛び出してきた人影。

その人影は、手にした拳銃『マテバ6ウニカ』(にしか見えないオモチャの水鉄砲)を乱射!

その一発が山子の目に入った途端。

「うぁあぁあぁあぁっ!痛ぇどぉおおぉおっ!」

彼は龍娘を放り出して、目を押さえて絶叫する!

「どうでぇっ!俺特製『タバスコハバネロブレンド弾』の威力は!」

ドヤ顔で言うのはしまじろう。

先程から龍娘達を尾行していたのは彼だったのだ。

「おのれ、このエテ公が…!」

自由を取り戻した龍娘は。

「二度と女を攫えぬようにしてやる!」

山子の股間に、渾身の力を込めた逆立ち蹴り『穿弓腿』!