龍太郎一味のご無体な学園生活

という事は、卒業後は小夜とも離れ離れになるという事なのか。

七星、遊里、誠一郎が小夜の顔を見る。

「……」

小夜は困ったような複雑な笑顔を見せた。

「龍太郎君の…決めた事だから」

今にも泣き出しそうな表情で、彼女は歩いて行く若き龍の背中を見送る。








それが、丹下 龍太郎を見た最後の姿。

以降、彼は長きに亘って消息不明となる…。