と言われても、言う事を聞かないのが天神学園の面々だ。

晴れの卒業だというのに、また訳の分からん小競り合いをしている龍太郎と荏月を茜が呆れ顔で見つめる。

何とか止めようとするのはわたるんと拓斗。

逆にもっとやれと焚きつけるのは建布都。

陽は同じ卒業生の女子だけでなく来賓にまで色目を使っている。

生徒会のユーリーは卒業式当日も忙しく動き回っている。

春院には相変わらず得体の知れない信者が数多くついているようで、彼の周囲だけ一種異様な雰囲気。