何だか妙に静かな露天風呂。

アリスカと啓太なんて、隣同士で湯に浸かっているのに視線が合うと慌てて目を逸らしたりなんかするし、龍太郎と小夜はそもそも視線すら合わせない。

別に仲が悪い訳ではなく、相手の顔も見れないくらい緊張しているのだ。

いやはや、初々しいですな。

そんな中。

「ほらぁ秋帆君、上がって上がって♪」

やはりこういう時、率先して行動するのはこの人、我らがお色気担当、丹下 雛菊である。