「誰かしら…発明馬鹿先輩か吐血博士先輩かしら…」

校門を潜りながら、1年の神楽 七星(かぐら ななせ)が言う。

日英のハーフ、金髪碧眼、16歳とは思えないほどの抜群のスタイル。

大抵の学校ならば間違いなくアイドル級の扱いを受ける女子生徒だろうが。

「七星ちんおはよぉ」

「ひぎゃあっ?」

この学園内では、3年の丹下 雛菊(たんげ ひなぎく)の乳揉まれ役…略してCM役でしかない。

何せ95センチのいいブツである、誰が呼んだか『けしからん娘』。

「学園第三位の破壊力を持つおぱーいを、どうして朝から放っておけようかっ」

訳の分からない事をほざきながら、小麦色の肌、ツインテール、クルクルよく変わる表情の少女はニパッと笑った。