後に『天神学園最悪の三日間』と称される事になる事件から、一週間が経過していた。

天神学園校舎は、現在も五十嵐工務店によって急ピッチで修復作業が進められている。

火事によって半焼した箇所の修理よりも、臥龍の炎によって吹き飛ばされた屋上三分の一の修理の方が時間がかかっているというのは、ここだけの話。

つまり悪いのは龍太郎という事なのだが。

どうも年内には修復作業は完了しそうにない。

年末の寒い時期に青空教室を強いられてしまう生徒達。

喜んでいるのは雪女の雪菜だけだ。