龍太郎一味のご無体な学園生活

これまでいいようにやられっ放しだった龍太郎が、ようやく反撃らしい反撃に打って出た。

「いい機会だから教えといてやんよ誠一郎…」

ゼェゼェと呼吸を乱しながら、龍太郎は言う。

「俺ぁ『運命』とか『宿命』とかいう言葉が大っっっ嫌いなんだよ」

「……」

誠一郎は黙って聞いている。

「何か嫌な事があって、どうにもならなくなると、『自分はそういう星の下に生まれてきたんだ』とか『こうなるのは始めから決まっていた事…運命だったんだ』とか…ケッ!馬鹿馬鹿しい!」