龍太郎一味のご無体な学園生活

『兄と同じ』

それは誠一郎にとっては最大の禁句。

「うぐあぁぁぁあぁあっ!」

即座に触手が飛んできて、龍太郎の脇腹を抉るように突く!

いつまでも甚振るように突きながら。

「確かにね…悔しいけれど、龍太郎先輩の言葉も一理ありますよ」

誠一郎は自嘲する。

「忌み嫌っても、否定しても、結局俺には兄貴と同じ血が流れている…同じ天神学園で、同じ悪党として生きていくのは、俺の運命なのかもしれない…」