龍太郎一味のご無体な学園生活

結局龍太郎が言いたいのは、幼稚園辺りで教わるようなシンプルな回答だった。

他人の嫌がる事はしない。

自分が嫌な事は他人にもしてはいけない。

ただ、それだけの事。

「知ってますよ、そんな事…」

誠一郎の長い前髪。

その前髪に隠れた瞳から、涙がこぼれた。

「俺だって、どんなにそう思ったかしれない…俺と同じ思いさせちゃいけないから、何とか周囲の人間に分かってもらおうって思った…だけど…」

ゾワゾワと、触手達が激しく収縮する!

「もうこうするしか、俺の精神を維持する方法はないんだ!」