龍太郎一味のご無体な学園生活

「参ったな…」

誠一郎の顔に、この日初めて表情らしい表情が浮かぶ。

後悔、そして困惑。

「そんなに泣かれると、やった事に後悔してしまいますよ…学園長は死んだ訳じゃありませんよ、愛先輩」

「アルベルトさんっ!早く…早く病院っ…誰かっ…誰かぁあぁっ!」

無論愛は誠一郎の言葉になど聞く耳持たない。

逃げる為ではなく、一刻も早くアルベルトの傷をどうにかしてやりたい一心で。

愛は拘束されたままジタバタと暴れる。

「あっ…ああ…待って下さい、今降ろします…」

慌てたように怪異に解放の意思を伝える誠一郎。

降ろされた途端にパタパタと。

足音を立てて血塗れのアルベルトに駆け寄る愛。

その足音とは別に。