龍太郎一味のご無体な学園生活

「操られている?ハハッ」

笑う。

誠一郎は、何を馬鹿な事をと言わんばかりに笑った。

「違いますよ小岩井さん、貴方ほどの人が見誤るなんて意外ですね…操っているのは俺です。俺があの沼でこの怪異にとり憑かれたのは事実…でも除霊しなかったのは俺の意思です。俺がこの怪異と『共鳴』して、俺の中に棲ませた…俺自身が怪異と共存する事を選んだんです。俺は怪異に力を借り、怪異は俺の感情や不良生徒達の阿鼻叫喚を糧に力を得た…いわば自然界で言う『共生』ですよ」

ピシリ。

小岩井の張った結界に亀裂が走る。

中位結界では防ぎ切れないか。

まさかここまでの力を誠一郎が得ているとは。

結界が破壊されると同時に、小岩井は後方へと跳躍。

襲い掛かる触手達の先端を回避した。