龍太郎一味のご無体な学園生活

小岩井を絡め取ろうとする触手。

その触手が。

「!」

彼の肉体に触れる寸前で、不可視の壁に阻まれる。

「…結界の名手でしたっけね、小岩井さん…」

まるで触手と小岩井のやり取りを傍観しているかのように、誠一郎が言う。

事実そうだ。

誠一郎の意思に従って触手は蠢くものの、彼自身は何の力も行使していない。

触手…怪異はあくまで誠一郎のパートナーに過ぎないのだ。

「誠一郎さん…怪異をおさめて下さい…貴方は怪異に憑依されて操られているに過ぎない…」