龍太郎一味のご無体な学園生活

風が止み、パサリと瞳を覆う長い前髪。

同時に。

「雉も鳴かずば撃たれまい…監視程度でやめておけばよかったんです、先輩」

普段あまり言葉を発しない誠一郎が呟く。

途端に。

「うっ!」

思わず息を詰まらせるユーリー。

清潔感漂う誠一郎の身から放たれる、溝の臭い。

その臭いが纏わりつくような錯覚を覚えると共に。

「うぐっ!」

突然誠一郎の背後から伸びてきた漆黒の腕!

ユーリーはデッキブラシで受け止めるものの、そのデッキブラシごと渡り廊下の端まで吹き飛ばされる!