「くぁ~あぁ…」

タイマントーナメントが終わり、もうすぐクリスマスが近づこうとしている。

12月。

鷹雅は大きく欠伸をしながら通学路を歩く。

随分寒くなってきた。

首にチェックのマフラーを巻いた遊里が纏わりついてきても、そう暑苦しいと思わなくなるから不思議だ。

「ねぇねぇ河童君今年もクリスマステロあるのかなあるのかな今年はどんなプレゼントくれるのかなもう空中遊覧券は無しだかんね今度あんなんで済まそうとしたら遊里踵落としだから」

自分は昨年のクリスマスプレゼントを無料マッサージ券にしたくせに、よく言う。