焼けてボロボロになった空手着。

血塗れの顔。

止血した筈の傷がまた開いて出血している。

全身大小問わず痣だらけ。

筋肉という筋肉、関節という関節が痛み、膝が震える。

整えようとしても乱れる呼吸。

なのに充足感があった。

…遠くから聞こえてくるような歓声。

そんな中で。

「担架!早く担架を!シュア、すぐに診てやってくれ!」

「銀は私がすぐに保健室へ運ぶ、龍太郎は頼む!」

そんな声が聞こえたような気がした…。